【2021年最新版】混雑しない京都の桜穴場スポットおすすめ30選
京都の人が少ない桜穴場スポットの2021年最新版を穴場度S,A,B,Cにわけて一挙紹介します。
人が少ない穴場度Sともなると、WEBでも紹介されるのが稀な、MKタクシーが本気で選んだ選りすぐりの桜スポットです
京都の桜シーズンというと、桜を見に来たのか人を見に来たのかわからないくらいの大混雑で知られます。混雑する京都は敢えてはずそうという京都通はたくさんいらっしゃいます。
しかし、京都には本当に誰も知らない、知られざる人が少ない桜穴場スポットがたくさんあります。私たちも毎年勉強を続けています。
そのなかから、とっておきの人が少ない穴場スポット30ヶ所を紹介します。
対象エリアは、MKタクシーの営業区域である京都市以南です。
- 洛中の人が少ない桜穴場スポット15選
- 洛東の人が少ない桜穴場スポット4選
- 洛西の人が少ない桜穴場スポット6選
- 洛南の人が少ない桜穴場スポット6選
- おわりに
洛中の人が少ない桜穴場スポット15選
① 京都府庁旧本館〈上京区〉
注:2021年は京都府庁旧本館の中庭は閉鎖されます。
穴場度 C
いきなり京都のど真ん中の穴場スポットの紹介です。
京都府庁の旧本館中庭には、美しい枝垂桜があります。
府庁が置かれる場所だけあって、アクセスも良好ながら市内中心部にあります。しかし、桜スポットとしてはあまり知られていない意外な穴場です。
用事で京都府庁を訪れたとしても、普通は旧本館の中庭には立ち寄らないので、気づかないままという場合も多い穴場でしょう。
京都の人にとっては、京都府庁は結構お馴染みのお花見スポットですが、京都以外の人が桜を見に訪れることは稀な穴場です。
美しい枝垂桜とルネサンス様式の建物
重要文化財の美しい建物と枝垂桜を楽しみましょう。
1階から見上げるもよし、2階から見下ろすもよし。
こんな職場で働いてみたいものです。
メインの枝垂桜のほかに、ヤマザクラの変種で、かつてここにあった京都守護職を務めた松平容保にちなむ「容保桜(かたもりざくら)」も人気です。
見学情報
京都府庁の旧本館は、官公庁の建築として現存最古の建物です。
重要文化財にも指定されている、レンガ造りのルネサンス様式の建物です。
今も現役の京都府庁の庁舎として使われており、1904年から1971年までは、京都府庁の本館でした。
旧本館中庭の祇園しだれ桜は、円山公園の枝垂桜の孫にあたります。
例年、枝垂桜の開花に合わせて観桜祭(かんおうさい)が開催されますが、2021年は中止となりました。
観桜祭の中止だけでなく、旧本館中庭自体の立ち入りもできませんので、ご注意ください。
開館日 | 火曜日から金曜日、土曜日(第1週、第3週、第5週)。祝日及び年末年始を除く |
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入館時間 | 10:00~17:00 |
入館料 | 無料 |
住所 | 京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町 |
アクセス | 地下鉄「丸太町」から10分 |
2021年3月20日(土)~4月12日(月)は京都府庁旧本館中庭は閉鎖
公式ホームページ:重要文化財 京都府庁旧本館/京都府ホームページ
② 有栖館(ありすかん)〈上京区〉
穴場度 B
平安女学院大学の有栖館は、立派な枝垂桜が売りの穴場です。
毎年春には特別公開されますが、2021年はコロナウイルスのために特別公開はありません。
しかし、敷地内に入らずとも、烏丸通側からも枝垂桜がよく見えます。
毎日のように烏丸通を通るタクシードライバーの中には、京都の桜の開花状況の目安にしている人もいるくらい、穴場とはいうものの知る人ぞ知る枝垂桜です。
名建築や名庭と楽しむ枝垂桜
有栖館の立派な枝垂桜は、1952年に醍醐寺三宝院から苗木が移植されてきたものです。
有名な、豊臣秀吉による醍醐の花見のときに植えられた桜の孫にあたるそうです。
外から見ると一本の大きな桜ですが、中から見ると二本の桜であることがわかります。
特別公開時は、小川治兵衞作庭の庭園や書院造りの主屋を観覧することができます。
見学情報
四親王家のひとつとして、幕末維新期にも大きな役割を果たした有栖川宮家の屋敷でした。
維新後に宮家が東京移住してからは、現在の場所に移築され、京都地方裁判所の所長官舎として長らく使われてきました。
2008年に隣接する平安女学院大学が購入し、「有栖館」と名前を変えました。
普段は大学の施設として利用されていますが、例年春と秋には特別公開されます。
特別公開日 | 2021年春は中止か |
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住所 | 京都市上京区五町目町185 |
アクセス | 地下鉄「丸太町」から4分 |
公式ホームページ:有栖館について | 学院概要・情報公開 | 平安女学院本部
③ 本満寺(ほんまんじ)〈上京区〉
穴場度 C
10年程前まではかなりの穴場でしたが、今はもう人気の桜スポットのひとつへと変わりつつあります。
かつてはほとんど人を見かけない穴場だった本満寺ですが、今はマナー違反の駐車対策のために柵が設置されたりするくらいです。
人が集まり穴場ではなくなった今も、決して観光寺院ではありません。小さなお寺なので、くれぐれもマナーを守って静かに楽しむようにしましょう。
お寺の好意で公開されているということを肝に銘じて。
本満寺の枝垂桜は、整った樹形の美しさは京都でも随一といってよいくらいです。
傘のように上空に広がった枝が、本当に見事です。
これだけ美しい樹形を維持している植木職人さんには頭が下がります。
拝観情報
洛中法華二十一ヶ寺の1つである、日蓮宗の本山寺院です
天文法華の乱で焼亡後、現在地に移転しました。
後奈良天皇の勅願所という格式高い寺院です。
境内の墓地には「願わくば我に七難八苦を与えたまえ」で知られる山中鹿之助の墓があります。
墓地にある山中鹿之助のお墓にも是非お参りを。
拝観時間 | 日中随時 |
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拝観料 | 境内自由 |
住所 | 京都市上京区今出川上2丁鶴山16 |
アクセス | 京阪・叡電「出町柳」から8分 |
④ 妙蓮寺(みょうれんじ)〈上京区〉
穴場度 B
妙蓮寺の桜といえば、春よりも秋の方が有名かもしれません。
十月の御会式にあわせて開花し、春にかけて半年にわたって開花し続ける御会式桜(おえしきざくら)がよく知られる穴場です。
秋の桜として有名な御会式桜も、主たる開花期はソメイヨシノなどの桜と同じく3月下旬~4月上旬ごろです。
秋とはまた違う姿を楽しむことができる穴場です。
御会式桜の花びらを持ち帰ると恋が叶うとも言われるようになりました。
ソメイヨシノで囲まれた凛々しい日蓮上人像もなかなか見ものです。
拝観情報
本門法華宗の大本山寺院です。
鎌倉時代に京都で日蓮宗(法華宗)を広めた日像によって創建されました。
京都の各地を転々としたのち、1587年に秀吉の京都改造に伴い、堀川寺之内の現在地に移転しました。
有料拝観エリア内の「十六羅漢の庭」といわれる石庭や長谷川派による障壁画で知られます。
拝観時間 | 10:00~16:00(御会式桜は日中随時エリア) |
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拝観料 | 500円(御会式桜は境内自由エリア) |
住所 | 上京区寺ノ内通大宮東入ル |
アクセス | 地下鉄「今出川」より徒歩16分 |
公式ホームページ:本門法華宗 大本山 妙蓮寺
⑤ 妙覚寺(みょうかくじ)〈上京区〉
穴場度 A
妙覚寺の大門は、謎の城郭として知られる聚楽第(じゅらくだい/じゅらくてい)の裏門を移築した遺構と伝えられます。
その大門前には、美しい枝垂桜が咲く穴場です。
訪れる観光客はそれほど多くない穴場ですが、開花期は道行く人が皆足をとめて桜を眺めていきます。
京都では隠れた穴場であっても、カメラマンの姿をよく見かけますが、妙覚寺ではあまり見かけません
拝観情報
1378年に創建された日蓮宗の本山寺院です。
寺之内にいくつも並ぶ日蓮宗寺院のひとつです。
現在地とは異なりますが、本能寺の変において、信長と運命を共にした嫡男の織田信忠が宿舎としていたことでも有名です。
江戸時代にキリシタンと並んで大弾圧を受けた日蓮宗不受不施派の派祖である日奥(にちおう)が第21世をつとめました。
塔頭の善明院にも見事な八重紅枝垂桜があり、大門前の枝垂桜が散り始めるころに見頃を迎えます。
⑥ 雨宝院(うほういん)〈上京区〉
穴場度 B
西陣にたたずむ小さなお寺である雨宝院は、知る人ぞ知る桜の穴場です。
小さな境内を覆い尽くすように、所せましと桜が咲く美しい穴場です。
中でも主役は、純白の八重咲きでとてもゴージャスな歓喜桜と観音桜です。
いずれも品種としては、仁和寺の御室桜と同じだそうですが、仁和寺とは違って大きめに育ちます。
続いて黄緑色の御衣黄が咲き、4月下旬まで楽しむことができます。
咲くのは桜だけではありません。同じ時期には椿、牡丹、キリシマツツジも順次見頃を迎えます。春の雨宝院はいつも花でいっぱいな穴場です
拝観情報
別名、西陣聖天とも言われます。
本尊は大聖歓喜天(聖天)で、空海ゆかりの寺院です。
狭い境内ながらも多くの花が植えられており、四季を通じて花が美しい「花の寺」といわれます。
⑦ 千本釈迦堂(せんぼんしゃかどう)〈上京区〉
穴場度 C
あたりで機織の音が聞こえてくる西陣の真ん中にある千本釈迦堂。
本堂や仏像に加えて、阿亀桜(おかめざくら)という枝垂桜でよく知られる穴場です。
夫の危機を救い、夫の名誉を守るために自ら命を絶った妻のおかめ(阿亀)の伝説にちなんで名づけられた名桜です。
美しく整った樹形が魅力です。
阿亀桜のまわりをぐるりと回り、少しずつ樹形が変わっていくのを見るのも楽しい穴場です。
拝観情報
正式には大報恩寺という真言宗智山派の寺院です。
国宝である本堂は1227年創建と、洛中最古の建造物です。
数々の戦乱に見舞われてきた京都中心部では、奈良と比べると案外古い建物はそれほど多くありません。
それだけに、多くの戦火をくぐり抜けてきました千本釈迦堂のすごさが際立ちます。
宝物殿では、快慶や定慶による十大弟子像や六観音像などの名作が安置されています。
2018年には東京国立博物館の特別展で主役を務めたほど、仏像好きにとっては人気の仏像です。
公式ホームページ:トップページ|千本釈迦堂 大報恩寺
⑧ 千本ゑんま堂〈上京区〉
穴場度 B
桜にはたくさんの品種がありますが、江戸時代以前にさかのぼる品種も多数あります。
しかし、室町時代から記録に残っている品種というと、ほんのわずかです。
その珍しい桜のひとつが「普賢象(ふげんぞう)」です。
千本ゑんま堂の普賢象は、足利義満と後小松天皇が感嘆したと伝えられています。狩野永徳の洛中洛外図屏風にも描きこまれています。
境内には、全く別系統のヤマザクラ系の二尊院普賢象(にそんいんふげんぞう)もあるので、見比べてみましょう
毎年4月第3土曜日「普賢象桜の夕べ」が開催されますが、2021年は開催未定です。
拝観情報
京都洛北にある葬送の地であった蓮台野へ通じる入口であり、閻魔王(ゑんまおう)を本尊とした寺院です。
閻魔王につかえたとされる小野篁(おののたかむら)が、死者の魂を弔うために創建したと伝えらています。
古くから庶民のお寺として、篤い信仰を集めてきました。
京都三大念仏狂言の一つである「千本ゑんま堂大念佛狂言」を伝承しています。
公式ホームページ:千本ゑんま堂 引接寺
⑨ 白峯神宮(しらみねじんぐう)〈上京区〉
穴場度 B
桜には、黄色や緑色の花を咲かせる品種がいくつかあります。
中でも上品な黄色から黄緑色をした花を咲かせることで人気なのが、「鬱金(うこん)」です。
京都で最も立派な鬱金を見られるのが、白峯神宮です。
鬱金は、開花が進むにつれて淡黄緑色→淡紅色へと変わります。同じく緑色の桜として知られる御衣黄ほど変化せず最後まで緑っぽさが残ります。
毎年4月14日の春季例大祭で行われる蹴鞠奉納は、この満開となった鬱金の下で毎年催されます。
2021年の開催は不明です。
拝観情報
保元の乱で敗れて讃岐(香川県)へと流され、非業の死を遂げた崇徳上皇の霊を慰めるため、明治天皇が1868年に創建しました。
太平記でも描かれているように、崇徳上皇は日本史上最強の怨霊ともされてきました。
それだけに社格は高く、1940年には「神宮号」を受けました。
蹴鞠を家業とした公家の飛鳥井家の邸宅跡に創建されたため、蹴鞠の守護神である精大明神が摂社に祀られています。
今ではサッカーやラグビーをはじめとした球技の神様として、修学旅行生を含めて広く信仰を集めています。
公式ホームページ:スポーツの守護神 白峯神宮 | スポーツの守護神・武道上達の神・上昇氣運の神
⑩ 北野天満宮〈上京区〉
穴場度 A
梅の名所としては、京都一どころか日本屈指の北野天満宮。
実は桜スポットとしても見逃せないことをご存じでしょうか。
北野天満宮の社務所前にある御神木の桜は、「北野桜」といいます。
2016年に正式に新品種と認められた桜です。
見頃は4月中旬とかなり遅咲きの桜です。
詳細はこちらの記事をご覧ください。
拝観時間 | 5:30~17:30(10~3月) 5:00~18:00(4~9月) |
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拝観料 | 境内自由 |
TEL | 075-461-0005 |
住所 | 京都市上京区馬喰町 北野天満宮社務所 |
アクセス | 嵐電「北野白梅町」より徒歩5分 |
公式ホームページ:北野天満宮
⑪ 堀川〈上京区〉
穴場度 B
京都の真ん中を南北に流れる堀川。
堀川に沿う堀川通りは、京都には珍しい幅の広い通りで、南北を結ぶ大幹線です。
堀川沿いに咲く桜は、3月半ばに見頃を迎える一条戻り橋の河津桜から始まり、4月下旬まで見頃が続くサトザクラまで、長期間車窓を彩ってくれます。
特にサトザクラは関山(かんざん)、松月(しょうげつ)、御衣黄(ぎょいこう)、鬱金(うこん)など代表的な品種がズラリと並び、紅、桃、緑で川畔を鮮やかに彩ります。
見学情報
堀川は、平安京造営と同時に東堀川として整備されました。東堀川は今の紙屋川(天神川)にあたります。
生活用水路として、平安京に住む多くの市民の生活を長く支えてきました。
かつては、西賀茂の尺八池を水源とする若狭川と賀茂川の分流が水源でしたが、改修工事によって賀茂川へ直接流れるようになりました。
水源を失った堀川は、長らく雨天時以外の流れは絶えていました
1967年には暗渠化して堀川通を拡幅する計画が発表されましたが、かつての堀川の復活を願う人々らによって反対運動がおこり、暗渠化は一部を除いて実現しませんでした
2009年に今出川通から御池通にかけて堀川水辺環境整備事業が完成し、水流が戻り親水公園になりました。
かつての単なる水路は市民憩いの場として蘇ったのです。
⑫ 六角堂(ろっかくどう)〈中京区〉
穴場度 B
華道家元の池坊で知られる六角堂は、「御幸桜(みゆきざくら)」という早咲き枝垂桜で知られます。
咲きはじめはほぼ白に近い淡紅色ですが、開花が進むにつれて色が濃く変化し、紅色になるのが特徴です。
2019年に植え替えられてボリュームは減ってしまいましたが、特徴は健在です
近年は無料の夜間ライトアップを行っていましたが、2021年は中止となりました。
しかし、例年同時開催されている「春のいけばな展」は予定どおりで、2021年3月19日(金)~22日(日)にいけばな作品が境内で野外展示されます。
拝観情報
正式には頂法寺といいます。
平安京造営以前に遡るとされる古寺です。
聖徳太子の創建と伝えられ、古くから町堂として一般庶民らの信仰を集めてきました。
本堂は六角宝形造という特徴ある形状をしており、「六角堂」と通称されます。
境内にある「へそ石」は、平安京以前からあり、京都の中心であるとされています
六角堂の住職は、代々池坊の家元を兼務します。
公式ホームページ:『六角堂』 紫雲山 頂法寺|聖徳太子創建、いけばな発祥の地
⑬ 仏光寺(ぶっこうじ)〈下京区〉
穴場度 A
四条界隈からも近い京都の都心部にありながら、桜の名所としてのまだまだ知名度のかなり低い穴場スポットです。
偶然お寺の門をくぐったら美しい枝垂桜が現れてびっくりしたという人もいるでしょう。
末寺390寺を擁する真宗仏光寺派本山寺院です。浄土真宗寺院としては、珍しく桜が咲き乱れます。
4月上旬には御影堂と阿弥陀堂前の八重紅枝垂桜が美しく咲き誇ります。
拝観情報
1212年に親鸞聖人が山科に創建した興隆正法寺が始まりです。
本願寺に蓮如が登場するまでは、浄土真宗の主流として、本願寺を上回る勢力がありました。
秀吉の京都改造に伴い、現在の国立博物館のあたりから現在地へと移りました。
四綾仏高の仏である「仏光寺通」の由来ともなりました。
公式ホームページ:真宗佛光寺派 本山佛光寺
⑭ 梅小路公園(うめこうじこうえん)〈下京区〉
穴場度 C
京都駅からも徒歩圏内にある梅小路公園は梅林が有名ですが、梅の穴場スポットでもあります。
園内では3月下旬のオオヤマザクラから4月下旬のサトザクラまで、27品種約130本の桜が順次開花します。
まずは梅が散りはじめたころ、3月のオオヤマザクラ、コヒガンから開花し、続いて枝垂桜と陽光が見頃を迎えます。
桜の代表であるソメイヨシノはほとんどなく、同時期にはオオシマザクラが見頃を迎えます。
4月中旬から下旬にかけてが、梅小路公園の桜の季節本番です。
様々な品種のサトザクラが次々に見頃を迎えます。
園内のすぐ南側にはJRの線路があります。
線路を行きかう列車と桜の景色も梅小路公園ならではの定番です。
入園情報
京都の鉄道貨物の拠点として長らく活躍してきた梅小路貨物駅の跡地を再整備して、1995年に梅小路公園としてオープンしました。
京都駅から徒歩圏内にありながら、13.7ヘクタールの自然豊かな公園です。
2012年には京都水族館、2016年には京都鉄道博物館がオープンし、2019年には梅小路京都西駅が開業しました。
あわせてホテルやマンションも次々と建ち並び、京都でも大きく様子がかわりつつあるエリアです。
周囲の人口も増え続けており、昼間はいつも子どもたちの声が響く気持ちの良い公園です。
入園時間 | 日中随時 |
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入園料 | 園内自由 |
TEL | 075-352-2500 |
住所 | 京都市下京区観喜寺町56-3 |
アクセス | JR「梅小路京都西」よりすぐ |
公式ホームページ:梅小路公園| 京都市都市緑化協会
⑮ 水火天満宮(すいかてんまんぐう)〈北区〉
穴場度 A
天満宮といえば梅ですが、水火天満宮の主役は梅ではなく桜です。
メインは2本の枝垂桜があるだけですが、開花期の異なる紅枝垂桜と八重紅枝垂桜が前後して咲くため、1ヶ月近くにわたって桜を楽しむことができます。
特別大きいわけでもありませんが、境内が狭いため桜で覆われるかのようになるのが魅力です。
2021年は樹形の整え方を少し変えているそうです。
夕暮れのぼんやりとした光で見るのがおすすめです。
拝観情報
923年に醍醐天皇の勅願によって創建され「日本最古の天満宮」とも称される神社です。
菅原道真の霊が天から降り立ったという登天石があることで知られます。
水難火難除けの神社として信仰を集めています。
公式ホームページ:水火天満宮 ホームページ
洛東の人が少ない桜穴場スポット4選
① 宗忠神社(むねただじんじゃ)〈左京区〉
穴場度 B
吉田山の東麓、真如堂の西正面に位置する宗忠神社。
本堂へと登る石段を覆い尽くすような満開のソメイヨシノのトンネルを楽しめます。
真如堂や金戒光明寺へ向かう途中に車窓からも楽しむことができます。
車窓から見た思いがけない光景にお客様が降車してゆっくり鑑賞されることもしばしばです。
有名な桜スポットとは異なり、人も少なく静かな時間を過ごせます。
参道の両脇からソメイヨシノが覆いかぶさるように咲き、桜のトンネルというにふさわしい光景を作り出しています。
この参道は、当初はスロープでしたが、1932年に石段へと改築され、桜並木が詳細されました。
石段の上から見ると、桜並木の向こう側の真正面に真如堂が見えます。
ちょうど三重塔と本堂が正面に来ますが、これは偶然ではありません。
真如堂が正面に来る位置に参道を設けたのです。
宗忠神社の本殿が真如堂の方向を向いていることも偶然ではありません。
神社の本殿は、真東か真南を向いていることが多いですが、宗忠神社では南東を向いています。
この見事な景観設計の技によって、私たちも桜の絶景を自然に楽しむことができるのです。
拝観情報
天理教、金光教と並んで日本三新宗教とも称される黒住教の教祖である黒住宗忠を祀っています。
吉田神社から社地の一部を譲り受け、1862年に創建されました。
黒住教の関係者のみならず、一般の参詣者も多く訪れます。
石段下の狛犬は陶器製の珍しいものです。
公式ホームページ:京都 神楽岡 宗忠神社公式ホームページ
② 竹中稲荷神社(たけなかいなりじんじゃ)〈左京区〉
穴場度 A
吉田神社のある吉田山の山頂付近にある竹中稲荷神社。
長い参道は朱い鳥居とソメイヨシノが交互に並び、紅白に彩られる不思議な景色が見られます。
長らくかなりの穴場でしたが、フォトジェニックな景色が見られる穴場スポットとして、知名度があがりつつあります。
拝観情報
吉田山の頂上付近に鎮座する吉田神社の末社です。
平安時代から社殿があったともされますが、今の形になったのは1840年と最近のことです。
在原業平ゆかりの神社とも言われます。
吉田神社のほか、宗忠神社と真如堂などとあわせて巡るのがおすすめです。
③ 長徳寺(ちょうとくじ)〈左京区〉
穴場度 C
京都でも有名な早咲き桜のひとつが長徳寺のオカメ桜です。
長徳寺という名前は知らなくても、出町柳で3月中旬に開花する濃紅色の桜といえばわかる方も多いのではないでしょうか。
かつては穴場スポットでしたが、数年前からは知名度が大幅にアップし、今や穴場というほどではありません。
今や桜シーズン開幕の風物詩といえるかもしれません。
詳細はこちらの記事をご覧ください。
④ 養源院(ようげんいん)〈東山区〉
穴場度 A
三十三間堂や京都国立博物館などの有名スポットが集まる一角にある養源院。
決して無名のお寺というわけではありませんが、桜の名所として名前が挙がることはあまりありません。
拝観受付のある本堂前には、左右に2本の立派な八重紅枝垂桜が並びます。
2本の枝垂桜が競うように花を咲かせる姿は一級品です。
参道脇の樹齢200年のヤマザクラもあふれんばかりの花を咲かせます。京都市内でも一番のヤマザクラかもしれません。
拝観情報
浅井長政の菩提を弔うため、娘の淀殿らによって創建されました。
今の本堂は、伏見城の遺構を移築して建てられています。
1600年に関ヶ原の前哨戦で伏見城落城時に、城を守っていた鳥居元忠らが自刃した時の血痕がついた板が「血天井」として天井板に使われています。
杉の戸に描かれた俵屋宗達による白象や麒麟(きりん)などが奇抜かつユーモラスな絵も見どころです。
拝観時間 | 9:00~16:00 参道までは7:00ごろ開門 |
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拝観料 | 500円 参道は境内自由エリア |
TEL | 075-561-3887 |
住所 | 京都市三十三間堂廻り町656 |
アクセス | 京阪「七条」より徒歩7分 |
洛西の人が少ない桜穴場スポット6選
① 退蔵院(たいぞういん)〈右京区〉
穴場度 C
妙心寺に数ある境内塔頭の中でも、最も有名なのが退蔵院です。
四季を通じて花で有名な退蔵院は、桜シーズンには八重紅枝垂桜と石庭との紅白のコントラストが見事です。平安神宮の孫桜にあたるそうです。
中根金作による名庭の余香苑では、桜の他にも様々な花が咲き、さらに新緑も加わって、一年で最も色彩豊かな季節を迎えます。
退蔵院の副住職による退蔵院のガイド
2021年4月1日にMK公式InstagramによるインスタLIVEで、退蔵院の松山大耕副住職によってガイドしていただきました。
この投稿をInstagramで見る
拝観情報
妙心寺の南西部に位置する常時拝観可能な塔頭寺院です。
国の史跡名勝に指定されている、狩野元信作と伝えられている枯山水の「元信の庭」が有名です。
昭和の小堀遠州と称された作庭家である中根金作により、1963年に「余香苑」が作庭されました。
水墨画の祖ともいわれる如拙による国宝の瓢鮎図(ひょうねんず)を所蔵しています。
公式ホームページ:退蔵院|京都 妙心寺
② 三宝寺(さんぽうじ)〈右京区〉
穴場度 S
鳴滝の隠れた桜の穴場スポット三宝寺(さんぽうじ)をご存じでしょうか?
見事な枝垂桜が咲きますが、訪れる人はあまり多くはありません。
そんな三宝寺の枝垂桜は五分咲きまで開花が進み、まもなく見頃を迎えます。
境内は大きな枝垂桜によっておおわれています。
円山公園の祇園枝垂桜の姉妹ともいわれる名桜です。
まだ五分咲きくらいのため、全体にややボリュームに欠けますが、満開となると天を覆うような見事さです。
境内には京都市指定保存樹でもある「御車返しの桜」がありますが、こちらの見頃はまだ半月ほど先です。
何年か前に初めて桜の季節に三宝寺を訪れたのは、御車返しの桜目当てでした。
しかし、予想もしなかった枝垂桜のすばらしさにびっくりしたことをよく覚えています。
京都には、まだまだ知られざる穴場の桜スポットがあちこちにあるとあらためて再確認させられます。
拝観情報
福王子から周山街道を北へ進み、途中で山手に入った奥にひっそりと三宝寺がたたずみます。
五摂家に次ぐ高い家格を誇る公家の今出川家(菊亭家)の菩提寺でもある名刹です。
③ 天神川〈右京区〉
穴場度 B
京都盆地のやや西側を流れる天神川は、四条~五条間を中心に約1kmにわたってソメイヨシノの見事な桜並木が続きます。
観光客が訪れることは稀ですが、地元の方のお花見スポットになっています。
特に天神川の東岸は遊歩道になっている部分も多く、桜のトンネルを散策できます。
天神川に沿って天神川通(国道162号線)が走り、道行く車窓からも楽しむことができます。
MKタクシーのドライバーもおすすめの絶景車窓ルートです。
見学情報
天神川は、北山の沢ノ池付近を源流として南流し、桂川へ合流する川です。
北野天満宮付近などの上流部では、一般に紙屋川と呼ばれます。
かつては天井川となっており、1935年の水害で決壊して大きな被害を与えました。
その後御室川と合流するように付け替える大改修が行われました。
桜並木が並んでいる四条~五条付近は、付け替え前は御室川と呼ばれていました。
④ 平安郷(へいあんきょう)〈右京区〉
穴場度 A
施設の性格上、一般のガイドブックには載らない桜の名所の代表です。
広沢池の東側に広がる3万坪の広大な敷地には、枝垂桜が林立します。
まさに圧巻の景色が広がります。
平安郷の枝垂桜は、桜守「佐野藤右衛門」が精魂込めて手入れをしている桜たちです。
入園情報
1935年に世界救世教を立教した教祖・岡田茂吉が建設した宗教施設です。
例年は、桜シーズンと、新緑シーズン、紅葉シーズンに無料で一般公開されます。
桜シーズンの公開時は、園内の中心部に連なって咲き誇る枝垂桜の姿が圧巻です。
ほかにも野点,舟遊覧、雅楽演奏などのサービスがあります。
勧誘等は一切ないので、心配は無用です。
一般公開は例年たった3日間だけです。
2021年は中止が発表されました。
公式ホームページ:平安郷-世界救世教いづのめ教団
⑤ 法輪寺(ほうりんじ)〈西京区〉
穴場度 B
メインの桜が寒桜(カンザクラ)という、なかなか珍しい桜スポットです。
ソメイヨシノより一足早く、3月下旬に見頃を迎える本堂前の寒桜は、狛犬ならぬ狛虎(?)に覆いかぶさるように咲き誇ります。
虎の口から出てきたのか、虎がパクリと食べようとしているのか・・・いろんな見方をすることができます。
寒桜が散ってからも、山桜や八重紅枝垂桜などが順次咲き、桜の季節が長く続きます。
拝観情報
京都に法輪寺という名称の寺院は複数ありますが、こちらは「嵯峨の虚空蔵さん」として知られる法輪寺です。
智慧と記憶の仏である虚空蔵菩薩を祀っており、日本三大虚空蔵のひとつ。
京都では数え年13歳でお詣りする「十三詣り」で知られます。
本堂の東側には大きな展望台があり、渡月橋界隈から洛中洛南まで見渡せる素晴らしい眺望が楽しめます。
桜の向こう側に景色が広がる、なんとも素敵な景色です。
拝観時間 | 9:00~17:00 |
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拝観料 | 境内自由 |
TEL | 075-862-0013 |
住所 | 京都市西京区嵐山虚空蔵山町 |
アクセス | 阪急「嵐山」より徒歩で5分 嵐電「嵐山」より徒歩で7分 JR「嵯峨嵐山」より徒歩で15分 |
公式ホームページ:嵐山 虚空蔵法輪寺
⑥ 大原野神社(おおはらのじんじゃ)〈西京区〉
穴場度 B
「幻の桜」をご存じでしょうか?
京都で単に幻の桜といえば、大原野神社の「千眼桜(せんがんざくら)」を指します。
なぜ幻といわれているのかと言えば、花期の短さゆえです。
満開の時期は短期間で、あっという間に散ってしまうのです。
まさに幻の桜ですね。
千眼桜という名称は、、1本の枝にたくさんの花が付き、眼がたくさんあるように見えることが由来です。
拝観情報
奈良の平城京から長岡京に遷都されるときに、藤原氏の氏神である春日大社から勧請した神社です。
「京春日」ともいわれ、多くの貴族からの信仰を集めてきました。
境内には奈良の猿沢の池を模したといわれる「鯉沢の池」があります。
伊勢物語や源氏物語をはじめとした古典にもしばしば登場します。
それだけ格式ある神社で、方除け、良縁の神様として今も人気があります。
拝観時間 | 日中随時 |
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拝観料 | 境内自由 |
TEL | 075-331-0014 |
住所 | 京都市西京区大原野南春日町1152 |
アクセス | 阪急バス「南春日町」より徒歩7分 |
公式ホームページ:京都・洛西の名社 大原野神社 |トップページ
洛南の人が少ない桜穴場スポット6選
① 六孫王神社(ろくそんおうじんじゃ)〈南区〉
穴場度 B
京都駅からもそれほど遠くない位置にある、桜の穴場スポットです。
まずソメイヨシノが盛大に見頃を迎えると、境内は花びらで覆われます。
続いて数種類のサトザクラが見頃を迎えます。
中でも目立つのが緑色の花を咲かせる鬱金(うこん)です。
決して珍しい桜ではありませんが、少し前までは京都でもこれほどたくさんの花をつける鬱金はあまりありませんでした。
ただし、最近になってだいぶ小さくなってしまいました。
いろいろなサトザクラが見頃の時期には、緑やピンク、赤の対比が美しいです。
拝観情報
ちょっと変わった社名ですが、由来は祭神である清和源氏の祖で「六孫王」と称された源経基です。
源氏ゆかりの神社として、源氏を称した徳川綱吉によって再興されました。
「源氏三神社」の一つとされます。
拝観時間 | 日中随時 |
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拝観料 | 境内自由 |
TEL | 075-691-0310 |
住所 | 南区壬生通八条ル八条町509 |
アクセス | JR・地下鉄・近鉄「京都」より徒歩13分 市バス「六孫王神社前」より徒歩すぐ |
公式ホームページ:六孫王神社
② 伏見桃山城〈伏見区〉
穴場度 C
京都市内にはかつて多くの城郭がありましたが、現在唯一天守閣があるのが「伏見桃山城」です。
といっても、歴史的には伏見桃山城というお城があったわけではなく、天守閣も築50年余りと歴史的建造物でも何でもありません。
それでも、やっぱり天守閣と桜の組み合わせは絵になります。
どうしてこんなに美しいのでしょうか。
この最強のタッグが見られるのは、京都市でもここだけです。
見学情報
1964年に遊園地の伏見桃山城キャッスルランドのシンボルとして、鉄筋コンクリートで天守閣が築かれました。
かつて秀吉、家康が政権を置いた伏見城は、今は明治天皇陵内で立ち入ることはできません。
全く場所が異なるいわゆる模擬天守閣です。
ただし決して伏見城の外にあるわけではなく、三の丸の一部に相当する御花畑山荘の位置に建てられています
伏見桃山城キャッスルランド閉園時には、解体予定でしたが、地元の要望で残されることが決まりました。
歴史的な建造物ではありませんが、地元に愛されている天守閣というのは事実です。
今は耐震基準を満たしていないため、内部に入ることはできません。いつの日か、天守閣の最上階から京都市内を見渡してみたいものです。
③ カッパカントリー〈伏見区〉
穴場度 B
酒造の町として知られる伏見は、酒蔵めぐりも楽しみの一つ。
酒蔵めぐりで月桂冠の大倉記念館と並んでほとんどの人が訪れるのが、キザクラカッパカントリーです。
社長が黄桜(きざくら)を好んだことが社名の由来で、園内には黄桜も多く植えられています。
文字どおり黄色から黄緑色をした変わり種の桜です。
品種としては鬱金と同じ桜で、それほど珍しいものではありません。
見学情報
大手酒造メーカーである黄桜による日本酒とカッパに関するテーマパークです。
豊富な種類を取りそろえた日本酒を味わえるレストランや、黄桜記念館が設けられています。
日本酒を味わえるだけではなく、カッパについても学習することができます。
名前は違えど、カッパに似た妖怪(?)は世界中にいるそうですよ。
公式ホームページ:キザクラカッパカントリー|黄桜株式会社
④ 岩屋寺(いわやでら)〈山科区〉
穴場度 B
岩屋寺には、参道の階段手前と山門の脇に大きな枝垂桜があります。
お寺の前はソメイヨシノが多く植えられベンチも設置されているため、地元のお花見スポットになっています
桜の大樹の足元には、散った椿の花が落ちた景色を眺めることができます。
満開の花を咲かせる桜と、美しく散り生を終えた椿・・・。
生と死が見事に対比された、生命の流転を感じます。
拝観情報
岩屋寺は大石内蔵助が隠棲した地といわれ、忠臣蔵ゆかりのお寺として知られています。
境内は大石内蔵助が隠棲した地といわれ、ここを拠点に「昼行灯」を演じつつ、主君の仇討の計画を練り上げていたのです。
四十七士の位牌や、大石内蔵助の遺品などが安置されています。
毎年12月14日には、山科義士祭りも開催されます。
山科の紅葉の名所でもある岩屋寺、春には美しい桜が花を咲かせます。
⑤ 地蔵禅院〈井手町〉
穴場度 A
南山城エリア屈指の桜穴場スポットと言えば、井手町の地蔵禅院でしょう。
地蔵禅院の枝垂桜は、何といってもロケーションが最高です。
木津川を見下ろす高台に位置し、桜の向こう側に町並みと青空が広がるという他ではなかなか味わえない景色を堪能することができます。
これだけの名所ですが、それほど混雑することはありません。
地蔵禅院の枝垂桜は、294年前の1727年に植樹されたことが記録に残っています。
今はなき円山公園の初代祇園枝垂桜と姉妹とのことです。
祇園枝垂桜の方は、1947年に枯死してしまい、今は二代目です。
雪で枝が折れたりした影響などから一時は弱りましたが、有志たちによる「シダレ桜保存会」の活躍もあり、樹木医の治療によって元気を取り戻しました。
この京都を代表する枝垂桜は、京都府の天然記念物に指定されています。
拝観情報
綴喜郡(つづきぐん)井手町の高台にある曹洞宗の寺院です。
単に「地蔵院」と呼ぶこともよくあります。
井手町を本拠地とした橘諸兄の創建とも言われますが、はっきりしたことは不詳です。
⑥ 前川堤(まえかわつつみ)〈伏見区〉
穴場度 A
京都で堤防沿いの桜並木と言えば、背割堤が有名ですが、東へ3kmほど遡ったところにある前川堤は穴場スポットです。
巨椋池排水機場の上流側にある前川堤には、約200本のソメイヨシノ並木が植えられています。
「京都の自然200選」にも選定されています。
ソメイヨシノの樹齢50年ほどで、最も元気な時期です。
排水路に沿って盛んに花を咲かせています。
いつも大勢の人で賑わう背割堤とは異なり、地元の人以外は多くはありません。
穴場だけあって、公共交通機関でのアクセスはあまり良くありません。
かといって駐車場もほとんどありません。
タクシーで訪れるのが最適です。
見学情報
前川堤のある東一口は、京都を代表する難読地名として有名です。
一口で「いもあらい」と読みます。
漢字と読みは全く関係ありません。
読み方には諸説あり、はっきりしたことはわかっていません。
巨椋池が干拓されるまでは、漁村として発展してきました。
おわりに
京都の桜穴場30選はいかがでしたでしょうか?
30ヶ所全て行ったことがあるという方は稀ではないでしょうか。
京都では、毎年新たな桜穴場スポットが生まれます。逆に穴場スポットを卒業して定番スポットになったり、何らかの事情で公開が中止されてしまうこともあります。
桜穴場スポットと言っても毎年入れ替わりは出てきますが、2021年時点での30選です。
今回紹介した桜穴場スポット30ヶ所以外にも、MKタクシーの観光ドライバーであれば、それぞれに秘密の穴場スポットを持っていたりします。
また定番スポット内であっても、位置や見方、時間帯によって穴場となることもあります。
定番の人気桜スポットはもちろん、あまり知られていない桜穴場スポットまで、お客様の要望にあわせて、ちょうど良い桜穴場スポットを効率よくご案内することができます。
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