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フットハットがゆく【317】「ハンターへの道…?」|MK新聞連載記事

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MKタクシーの車載広報誌であるMK新聞では、塩見多一郎さんのエッセイ「フットハットがゆく」を2001年11月16日から連載しています。
MK新聞2020年4月1日号の掲載記事です。

ハンターへの道…?

50歳にして京都府南丹市の田舎に移住しまだ数ヵ月、様々な新しいことに挑戦中!

今回は狩猟について。実際にハンターになろうとしたら、狩猟免許や銃の所持許可など、半年~1年くらいかかる作業で、僕はまだセミナーや、講習会に顔を出し始めた程度です。
資格も経験もゼロです。がゆえに、逆に経験者の話は本当に面白くて勉強になります。
ということで、実際にこの道何十年のプロから聞いた話をいくつかまとめてみました!

◯散弾銃は音より遅い…
猟銃としてよく使われる散弾銃の弾の速度は、音速よりも遅いそうです。
だから数百メートル離れていれば、ドンという音を聞いた瞬間にかがめば、弾をよけることができるそうです。
ほんまかいな? と思うのですが、その人は実際によけて、頭の上をピュンッと弾が飛んでいく音を聞いたそうです。
鉄砲の弾をよける、なんて漫画みたいな話が実際にあるんですね!…
ただし、ライフル銃の弾は散弾銃よりも圧倒的に速く、音を聞いた瞬間に撃たれているそうです。
僕がもし生まれ変わってシカになるとしたら、撃たれたことにも気づかずに死ぬのはイヤですね。
まだ散弾銃でよけるチャンスがある方がありがたいです。
ちなみにライフル銃を持つ許可は、散弾銃を持ってから十年の経験がなければ得られません。

◯から撃ちご法度…
実弾が入っていない状態で銃の引き金を引くことを「から撃ち」といいますが、から撃ちは絶対にしないほうがいいそうです。
弾が入っていないんならいいじゃないか、と思うのですが…。
から撃ちをするくせがつくと、いざ、弾が入っているかいないか不確かな状態でも引き金を引いてしまい、その結果大惨事に繋がることがあるそうです。
猟銃を持った親が自宅で間違って子供を撃ってしまった、とか、銃の手入れ中に自分を撃ってしまった、とか、なんでそんな事故が起こるの? というのも、から撃ちぐせが原因らしいです。
弾が入っていないのが確実でも、銃口の先に人がいないのが確実でも、から撃ちをしない、というくせを普段からつけておかなければなりません。
僕は子供の頃、モデルガンを買ってバンバン撃って遊んでいましたが、そういう簡単に引き金を引いちゃう人は危ないですね。
実際の銃を持ってハンターを目指すなら、引き金ひと引きの重みを学ばなければ…。

◯跳弾(ちょうだん)にご注意…
跳弾とは、撃った弾が何かに跳ね返って、本来狙った所と違う場所に弾が飛ぶことです。
映画などで見ると、西部劇の銃撃戦で岩に跳ね返るとか、戦争もので戦車の鉄板に跳ね返るとか、そういうイメージです。
実際には、水面に当たって角度が変わったり、葉っぱにかすっても角度が変わったりするそう。
竹やぶに向かって散弾銃を打つと、跳ね返り、跳ね返り、最悪の場合、撃った自分に向かって弾が飛んでくることもあるそうです。
竹やぶに向かっては撃たない、がハンターの常識です。
もし僕が生まれ変わってイノシシになったなら、狙われたらすぐ竹やぶに逃げ込むことにします。

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