黄金色に光輝く、京都の銀杏(イチョウ)おすすめ黄葉スポット10選
秋の空を黄金色に彩るイチョウ。京都でも古くから神社を中心に植えられ、今では街路樹としても京都だけではなく全国いたるところで見られます。
太陽の光を浴びて青い空を背景に輝くイチョウの黄葉は本当に美しいです。
古くに中国から渡来し、日本でも京都に限らず寺社を中心にあちこちに植えられてきました。
樹齢が長いため、以来、京都をはじめ日本中の神社で樹齢数百年のご神木として大切にされています。
鳥居や社殿と鮮やかな黄色に染まったイチョウの黄葉は本当に絵になります。
- イチョウの黄葉
- 京都のイチョウおすすめスポット
- ① 烏丸通り沿いに並ぶイチョウの大木が美しい「東本願寺」<下京区>
- ② 30m近いイチョウの大木があちこちにある「京都御苑」<上京区>
- ③ 繁華街近くの知られざるイチョウ穴場スポット「頂妙寺」<左京区>
- ④ 正面通りの正面にイチョウの大木がそびえる「豊国神社」<東山区>
- ⑤ 秋はイチョウの黄葉が主役を務める古社の「藤森神社」<伏見区>
- ⑥ ライトアップもある知る人ぞ知る穴場の「岩戸落葉神社」<北区>
- ⑦ 園内あちこちで黄色のじゅうたんを作る「京都府立植物園」<左京区>
- ⑧ 樹齢400年の市指定天然記念物・逆さ銀杏の「西本願寺」<下京区>
- ⑨ 境内が黄色一色に染め上げられる穴場の「三栖神社」<伏見区>
- ⑩ イチョウが左右仲良く並ぶ「與杼神社(よど じんじゃ)」<伏見区>
- ⑪ 車窓から楽しむ黄葉の代表であるイチョウ並木の「堀川通」<上京区>
- おわりに
- MKタクシーが提供する花と紅葉情報
イチョウの黄葉
銀杏(イチョウ)とは
イチョウは、イチョウ目で現生している唯一の種です。
イチョウの仲間は、中生代から新生代にかけて世界中で繁栄していましたが、イチョウ以外の種は、氷河期までに全て絶滅しました。
近縁種がなく「生きている化石」と言われます。
中国南部の山間部でかろうじて生き残ったいたイチョウが、人の手によって再度世界中に広まりました。
今では世界中で植えられているイチョウですが、そのほぼ全てが人の手で植えられたものです。
中国で自生しているイチョウは、実は絶滅危惧種に指定されています。
日本への渡来の時期ははっきりしませんが、少なくとも室町時代ごろには渡来しています。
推定樹齢が1,000年を超えるという個体もあります。
当初、イチョウは種子の銀杏(ぎんなん)を薬とするために持ち込まれました。
漢方薬としての銀杏には、痰切りや毒消し、頻尿など様々な効用があり、今も広く用いられています。
ただし、銀杏(ぎんなん)には、有毒な成分も含まれており、食べすぎると危険です。
俗に「年の数以上食べてはならない」と言われています。
実際、過去には食べすぎによる死亡事故が起こったこともあります。
とってもおいしい銀杏ですが、食べすぎには気を付けましょう。
水分を多く含むイチョウは火に強いため、防火用の木として寺社で盛んに植えられてきました。
都市部では街路樹として利用され、東京の「都の木」にも大阪の「府の木」にもイチョウが選ばれています。
なお、京都府の木は北山杉です。
イチョウが黄葉する仕組み
紅葉(こうよう)も黄葉(こうよう)も読みは同じです。
しかし、日本で「こうよう」といえばモミジなどの赤い紅葉を意味することが大半です。
でも黄葉もなかなかのものです。
秋が深まると、葉を落とす準備のために、光合成を行う葉緑素の再生産を止めます。
残った葉緑素は次第に分解され、葉の緑色が薄まっていきます。
次第に緑色に隠れていたカロテノイドという黄色の色素が目立ち、葉は黄色く変わっていきます。
黄色くなるというより、緑色がなくなり黄色が残ったと言う方が正確です。
黄葉する木といえば、イチョウが代表ですが、他にも榎(エノキ)、桂(カツラ)、ブナ、唐松(カラマツ)など様々な木があります。
主に紅葉するイロハモミジも、黄色く黄葉することもよくあります。
イチョウの黄葉の見頃
イチョウの黄葉のタイミングは、かなり個体差が大きく、一概に早いとも遅いとも言えません。
京都の平地部では、概ね11月上旬から12月上旬ごろが黄葉の見頃です。モミジより前も後もやや長目です。
同じところに植えられているイチョウであっても、黄葉の見頃にかなり差があることも珍しくありません。
現在の日本のイチョウは、中国から移入された数個体に由来するとの説もあるほどで、遺伝的な多様性はかなり少ないことが明らかになっています。
遺伝子レベルではそれほど差がないはずなのに、なぜこんなに黄葉の見頃に差があるのか、不思議なことです。
京都のイチョウおすすめスポット
京都で美しいイチョウの黄葉を見られるスポットを、概ね見頃が早いスポット順に10ヶ所紹介します。
① 烏丸通り沿いに並ぶイチョウの大木が美しい「東本願寺」<下京区>
東本願寺のイチョウおすすめポイント
京都駅から数分の位置にある東本願寺には、京都の南北を貫くメインストリートである烏丸通沿いに大きなイチョウの樹が植えられています。
車窓からもイチョウの黄葉を楽しむことができます。
高さ20m前後の3本の大木は、京都市が選んだ「区民誇りの木」にも選ばれるほど立派なものです。
御影堂門前だけではなく、境内にも大きなイチョウがあり、黄金色に輝く黄葉を見られます。
御影堂門前と境内のイチョウでは、黄葉の時期に大きな差があります。
烏丸通沿いである御影堂門前のイチョウは、京都でもかなり早く色づくイチョウです。11月上旬から色づきます。
境内のイチョウは、御影堂門前のイチョウが見頃を迎えていても、まだ青々とした葉が多く残っています。11月中旬ごろから色づきはじめます。
東本願寺全体の見頃は11月上旬~下旬ごろです。
遅い木は12月に入ってもまだ見頃近くです。
拝観情報
西本願寺の浄土真宗本願寺派につぐ巨大教団である、真宗大谷派の本山です。
一歩足を踏み入れると、建物の大きさに驚きます。
親鸞聖人像を安置する御影堂(ごえいどう)は927畳もあり、世界最大級の木造建築といわれています。
世界遺産となっている西本願寺よりも巨大な建物です。
火災のたびに全国の門信徒が力を合わせて再建。
その一つ力を示すのが、御影堂の廊下に展示してある毛綱です。
木材を運ぶのに丈夫な綱がなく女性門徒が髪をたち切って綱をつくり、奉納したものです。
拝観時間 | 3月~10月 5:50~17:30 11月~2月 6:20~16:30 |
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拝観料 | 境内自由 |
TEL | 075-371-9181 |
住所 | 京都市下京区烏丸七条上ル |
アクセス | 地下鉄「五条」より徒歩5分 JR「京都」より徒歩7分 |
公式ホームページ:東本願寺
② 30m近いイチョウの大木があちこちにある「京都御苑」<上京区>
京都御苑のイチョウおすすめポイント
京都の中心部にある市民の憩いの場である京都御苑。
モミジやサクラ、イチョウなどだけではなく、雑木林などいろいろな紅葉や黄葉が楽しめます。
北西部の皇后門前(高さ19m)や中央部の凝華洞跡(ぎょうかどうあと)(高さ23m)、南部の堺町御門脇(高さ29m)、北東部の母と子の森(高さ26m)など、御苑内各所でイチョウの巨木を見られます。
環境省により管理されている京都御苑は手入れが行き届いており、毎年美しい黄葉を見せてくれます。
見頃は11月上旬~12月上旬ごろです。
入苑情報
京都御苑は、京都市街のほぼ中央にある緑のオアシスです。
かつては皇族や公家の屋敷が建ち並んでおり、幕末には歴史的事件の現場となりました。
春の桜、秋の紅葉・黄葉をはじめ、四季を通じて花が美しい京都の花スポットです。
通年参観が行われるようになった京都御所ですが、春と秋には特別公開が行われます。
秋の特別公開は11月20日前後で、ちょうど京都御苑の各所でイチョウが見頃を迎えています。
2020年は「宮廷文化の紹介」というテーマで、2020年11月19日(木)~23日(月・祝)まで特別公開が行われます。
入苑時間 | 日中随時 |
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入苑料 | 苑内自由 |
住所 | 京都市上京区京都御苑 |
アクセス | 地下鉄「丸太町」よりすぐ 地下鉄「今出川」よりすぐ |
公式ホームページ:京都御苑 | 一般財団法人国民公園協会
③ 繁華街近くの知られざるイチョウ穴場スポット「頂妙寺」<左京区>
頂妙寺(ちょうみょうじ)のイチョウおすすめポイント
京阪三条からもほど近い位置にある、日蓮宗の本山寺院です。
塔頭八院を擁する大きな寺院ですが、観光寺院ではないため、京都でも知る人ぞ知るイチョウの黄葉を楽しめる穴場です。
本堂の両脇をはじめ、大きなイチョウの木が多数あり、境内を黄葉が黄色く染め上げます。
2017年と2018年の台風でイチョウの枝が折れ、かつての威容は一時的に失われているのが少し残念です。
見頃は11月中旬ごろです。
拝観情報
日蓮宗系の京都十六本山の一角を占める寺院です。
創建以来、京都のなかで何度も移転を繰り返し、1673年にようやく現在地へと落ち着きました。
境内の南端にある仁王門は、すぐ前を通る仁王門通の由来となりました。
拝観時間 | 日中随時 |
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拝観料 | 境内自由 |
TEL | 075-771-0562 |
住所 | 京都市左京区大菊町96 |
アクセス | 京阪「三条」より徒歩10分 |
④ 正面通りの正面にイチョウの大木がそびえる「豊国神社」<東山区>
豊国神社のイチョウおすすめポイント
豊臣秀吉を祭神として祀る豊国神社は、鳥居脇のイチョウが目印です。
道幅の広い正面通のどんつき(突き当たり)に堂々たる姿を見せています。
表から見ても裏から見ても絵になるイチョウの黄葉です。下から見ると青空を背景に黄金色に輝く美しい姿を見ることができます。
高さは13mを越えますが、植えられたのは明治の再興後のことです。
見頃は11月中旬~下旬です。
毎月18日には、「豊国神社おもしろ市」というフリーマーケットが開かれます。
手作り商品やリサイクル品、在庫処分品などが販売されます。
掘り出し物が見つかるかもしれません。
2020年は11月18日(水)の開催です。
18日開催なのは、豊臣秀吉の命日である9月18日にちなんだものです。
拝観情報
1599年に豊臣秀吉が豊国大明神の神号を与えられ、京都に豊国神社が創建されました。
豊臣家滅亡後、神号は剥奪され、豊国神社も廃絶させられましたが、明治維新後の1868年に位置を変えて再興されました。
今の社殿が建つのは、かつては奈良を凌ぐ大きさを誇った大仏のある方広寺の跡地でもあります。まさに秀吉の夢のあとです。
「ほうこく」とも読まれますが、正式には「とよくに」です。
拝観時間 | 日中随時 |
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拝観料 | 境内自由 |
TEL | 075-561-3802 |
住所 | 京都市東山区大和大路正面茶屋町530 |
アクセス | 京阪「七条」より徒歩8分 |
⑤ 秋はイチョウの黄葉が主役を務める古社の「藤森神社」<伏見区>
藤森神社(ふじのもりじんじゃ)のイチョウおすすめポイント
初夏のアジサイが有名な藤森神社には、西鳥居付近に境内には高さ18m、直径1mのイチョウの大木があります。
秋にはイチョウの黄葉が境内を黄色く染め上げます。
見頃は11月中旬~下旬ごろです。
拝観情報
社伝では約1,800年前の創建といわれる古社が藤森神社です。
かつては今の伏見稲荷の位置に社殿があったともいわれています。
古来から京都で武運の神様として信仰を集め、今では馬と勝負事の神様として競馬関係者や競馬ファンの参詣が絶えません。
拝観時間 | 日中随時 |
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拝観料 | 境内自由 |
TEL | 075-641-1045 |
住所 | 京都市伏見区深草鳥居崎町609 |
アクセス | 京阪「墨染」より徒歩5分 JR「JR藤森」より徒歩5分 |
公式ホームページ:藤森神社
⑥ ライトアップもある知る人ぞ知る穴場の「岩戸落葉神社」<北区>
岩戸落葉神社(いわとおちばじんじゃ)のイチョウおすすめポイント
京都の知られざる穴場黄葉スポットのひとつが、岩戸落葉神社のイチョウです。
京都市内からは山を越えた北山の山間部に位置します。
京都と若狭を結ぶ周山街道(国道162号線)沿いに佇む小さな神社ですが、境内には樹齢400年ともそれ以上とも言われる大銀杏4本が林立しています。
秋には社名のとおりイチョウの落ち葉で小さな境内は黄色く染め上げられます。
京都と若狭を結ぶ国道162号線は比較的交通量も多く、岩戸落葉神社に立ち寄るサイクリストやライダーの姿もよく見かけます。
毎年、イチョウの黄葉がメインという珍しい一夜限りのライトアップが行われます。
例年11月15日前後のたった1日だけ開催されますが、2020年は新型コロナウイルス感染防止対策のため、中止です。
見頃は11月中旬~下旬ごろです。
拝観情報
京都洛北小野郷の氏神です。
元はともに927年編纂の延喜式にも掲載されている古社である天津石門別稚姫(あまついわとわけわかひめ)神社と堕川(おちかわ)神社という神社でした。
江戸時代に合祀されて通称を合わせた岩戸落葉神社になりました。
源氏物語に登場する落葉の宮にゆかりがあるともいわれます。
拝観時間 | 日中随時 |
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拝観料 | 境内自由 |
TEL | 075-406-2004 |
住所 | 京都市北区小野下ノ町170 |
アクセス | JRバス「小野郷」バス停よりすぐ |
⑦ 園内あちこちで黄色のじゅうたんを作る「京都府立植物園」<左京区>
京都府立植物園のイチョウおすすめポイント
京都府立植物園の園内には、各所でイチョウの黄葉を見られます。
中でも温室前や正門を入ってすぐのところには大きなイチョウがあります。
イチョウの下は散った黄葉で黄色のじゅうたんとなり、子どもたちが賑やかに遊んでいます。
見頃は11月中旬~下旬ごろです。
入園情報
1924年に開園した日本を代表する京都の植物園です。京都府民の休日のお出かけ定番スポットです。
広い敷地をぶらぶら歩けば、植物が約12,000種。
桜や梅、つばき、花しょうぶ、あじさいなど昔から親しまれてきた植物のほか、バラ園など左右対称の造形美が楽しめる洋風庭園など変化に富んでいます。
熱帯の植物が見られる温室もあります(別途入館料が必要です)。
2020年11月14日(土)~29日(日)の日没から20時まで、「世界の紅葉ライトアップ」では、イチョウもライトアップされます。
休園日 | 12月28日~1月4日 |
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入園時間 | 9:00~17:00(受付終了は16:00) |
拝観料 | 一般 :200円 高校生 :150円 中学生以下:無料 |
TEL | 075-701-0141 |
住所 | 京都市左京区下鴨半木町 |
アクセス | 地下鉄「北山」よりすぐ |
公式ホームページ:京都府立植物園 Kyoto Botanical Gardens/京都府ホームページ
⑧ 樹齢400年の市指定天然記念物・逆さ銀杏の「西本願寺」<下京区>
西本願寺のイチョウおすすめポイント
西本願寺の「逆さ銀杏」は、樹齢400年とも言われ、高さは7mですが、枝張りが24mもある巨木です。
京都市の天然記念物にも指定されています。京都市内に天然記念物のイチョウは、他に右京区京北にしかありません。
逆さ銀杏は御影堂門を入ってすぐのところにあります。
黄葉したときの大きさ、生命力ともに圧倒的な迫力があり、必見です。
江戸時代には水を吹きだして本願寺を火災から救ったとの伝説が残り、「水吹き銀杏」とも言われます。
2017年の台風で大打撃を受けたイチョウもありますが、逆さ銀杏をはじめ多くは健在で美しい黄葉を見せてくれます。
今もあふれんばかりの生命力にあふれた逆さ銀杏ですが、一時は樹勢が衰えを見せていたこともあります。
1994年に樹木医による治療を受け、再び元気を取り戻しました。
逆さ銀杏の見頃は11月下旬~12月上旬ですが、境内では11月中旬から他のイチョウが順次見頃を迎えます。
拝観情報
日本には多数の仏教宗派がありますが、その中でも最大規模なのが浄土真宗本願寺派です。
その本山であるのが西本願寺です。
境内には巨大な御影堂と阿弥陀堂が並び、唐門(国宝)や虎渓の庭(特別名勝)など桃山時代の豪華さが各所に残されています。
観光寺院ではありませんが、見所は満載です。
拝観料不要のお寺ですが、世界文化遺産に名を連ねています。
京都駅から徒歩圏内にあり、早朝から開門されているので、朝一の観光におすすめです。
拝観時間 | 5:50~17:30(3月~10月) 6:20~16:30(11月~2月) |
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拝観料 | 境内自由 |
TEL | 075-371-5181 |
住所 | 京都市下京区堀川通花屋町下ル |
アクセス | JR「京都」より徒歩18分 |
公式ホームページ:お西さん(西本願寺)-本願寺への参拝(参る・知る・観る)
⑨ 境内が黄色一色に染め上げられる穴場の「三栖神社」<伏見区>
三栖神社(みすじんじゃ)のイチョウおすすめポイント
京都の南、伏見のはずれにある穴場イチョウスポットです。
高さ22mの巨木をはじめ、境内には数本のイチョウがあり、それほど広くない境内は黄葉による黄色いじゅうたんに覆われます。
京都でも屈指の美しい黄葉を楽しめますが、人の姿はまばらです。
見頃は11月末~12月上旬ごろです。
京都の紅葉の中でも、かなり見頃が遅めです。
年によってもややばらつきがあり、2020年は京都の紅葉全般が早かったにも関わらず、見頃を迎えたのは12月中旬ごろでした。
不思議です。
2016年に放映された関西テレビの「ウラマヨ」では、京都の「穴場の『裏』紅葉スポット」として、第1位に選ばれました。
選定したのは、京都の写真家として著名な水野秀比古氏です。
三栖神社を選ぶとは、京都を知り尽くしたプロらしい渋い選定です。
水野秀比古氏には、2019年6月10日にMKタクシーの山科営業所で開催された全員業務集会で来賓としてお招きし、「京都を美しく撮る『水野流京都撮影術』」という講演をしていただいたことがあります。
穴場の三栖神社のイチョウですが、実は夜間にはライトアップされています。
あまり情報がないので、ライトアップ期間等は不明ですが、偶然近くを通りかかったときに、三栖神社の方向が明るくなっていて気づきました。
シンプルなライトアップではありますが、黄金色に輝くイチョウが美しく照らし出されています。
ただでさえ穴場な三栖神社の、さらの知られざる穴場情報です。
拝観情報
下三栖村の産土神(うぶすながみ)です。
壬申の乱のときに大海人皇子(おおあまのおうじ)が通過した際に、村人が火を灯して出迎えたことがはじまりといわれます。
毎年10月中旬には、伝承に基づいた炬火祭(たいまつまつり)が催されます。
2020年は新型コロナウイルス感染防止対策のため、中止となりました。
拝観時間 | 日中随時 |
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拝観料 | 境内自由 |
TEL | 075-603-0085 |
住所 | 京都市伏見区横大路下三栖城ノ前町83 |
アクセス | 京阪「中書島」より徒歩25分 |
公式ホームページ:三栖の祭り情報ページ
⑩ イチョウが左右仲良く並ぶ「與杼神社(よど じんじゃ)」<伏見区>
與杼神社のイチョウおすすめポイント
淀城内に鎮座する與杼神社にはほぼ同じ高さで同じ樹形のイチョウが2本仲良く並んで美しい黄葉を見せてくれます。
樹齢は160年ほどとされ、高さは16mほどあります。わずかに左側のイチョウが早く黄色に色づきます。
2本のイチョウの間には、かつてあった鳥居の代わりに注連縄(しめなわ)が張られています。
見頃は11月下旬~12月上旬ごろです。
拝観情報
京都を流れる宇治川、木津川、桂川が合流する地点にある神社です。
淀城付近の淀、納所、水垂、大下津の産土神です。
かつては今より500mほど北にありましたが、1902年に桂川改修工事に伴い、淀城内の現在地へと移転しました。
10世紀後半に肥前の国から淀姫大明神を勧請(かんじょう)したのが始まりと伝えられています。
淀川の起源ともなった地名の淀は、與杼神社に由来するという説と、このあたりで川が淀むことに由来するという説があります。
淀は、淀藩稲葉家10万石の城下町でした。
戊辰戦争では、鳥羽伏見の戦いの舞台ともなりました。
拝観時間 | 日中随時 |
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拝観料 | 境内自由 |
TEL | 075-631-2061 |
住所 | 京都市伏見区淀本町167 |
アクセス | 京阪「淀」より徒歩3分 |
公式ホームページ:與杼神社 公式ページ ~京都市伏見区淀の産土神~
⑪ 車窓から楽しむ黄葉の代表であるイチョウ並木の「堀川通」<上京区>
堀川通のイチョウおすすめポイント
堀川通の今出川~紫明間の中央分離帯に、約70本の大きなイチョウが植えられています。
長さ1.2kmにわたるイチョウ並木として、京都市民に親しまれています。
堀川通は、京都市内を南北に貫く幹線道路です。
車窓から楽しめる紅葉として、ドライバーにも親しまれています。
特にタクシードライバーは、一日の営業で一度は堀川通のイチョウ並木を通り、京都市内の紅葉の進み具合の目安にもなっています。
見学情報
堀川通は、京都市内を南北に流れる堀川に由来します。
イチョウ並木が並ぶ今出川~紫明間では、堀川は今の小川通沿いを流れていました。
堀川通は、片側3車線と京都市内では異例の広い通りです。
他の大都市と同じく、このような広い通りは戦争の産物です。
幸いなことに、大規模な空襲にはあわなかった*1京都ですが、空襲による火災拡大防止のため建物疎開は行われていました。
建物疎開によってできた防火帯を利用し、戦後に堀川通の大幅な拡幅が行われました。
おわりに
紅葉といえばモミジですが、黄葉といえばイチョウでしょう。
京都では紅葉が大人気ですが、黄葉の美しさも負けて
はいません。
真っ赤な紅葉ばかり見てきた見飽きてしまったという方や、京都の有名紅葉スポットでの大混雑にはうんざりという方は、イチョウの黄葉はいかがでしょうか。
そんなとき、MKタクシーの観光ドライバーであれば、今回紹介したイチョウの黄葉スポット以外にも、イチョウを楽しめるところがたくさん引き出しに入っています。
紅葉ほどは知られていない、イチョウの穴場黄葉スポットを効率よくご案内することができます。
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観光・おもてなしのプロといっしょに一味ちがう京都旅行を体験してみませんか?
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穴場を巡る!亀岡紅葉ツアー 2020年11月10日(火),11月13日(金)催行
亀岡市の穴場紅葉スポットを巡るツアーです。
京都市内と比べると圧倒的に人が少ない亀岡市は、穴場紅葉スポットの宝庫です。
退蔵院さま 秋季夜間拝観ツアー 2020年11月21日(土)催行
何と退蔵院の夜間ライトアップ特別拝観が行われます。
誰も見たことがない、退蔵院の紅葉ライトアップをゆっくりとお楽しみください。
柳谷観音 楊谷寺 夜間紅葉お参りツアー 2020年11月25日(水),11月28日(土)催行
2019年に大好評だった、MKトラベル限定の柳谷観音 楊谷寺の紅葉ライトアップ特別拝観が、2020年も開催されます。
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比叡山延暦寺 秋の特別公開 2020年10月31日(土),11月3日(月・祝),11月14日(土)
いち早く紅葉シーズンが訪れる比叡山延暦寺。
信長の焼き討ちを免れたという、瑠璃堂の特別拝観を含むツアーです。
MKタクシーが提供する花と紅葉情報
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春夏秋冬を通じて全ての花に対応しています。
花・紅葉やスポットの情報が知りたい方
花・観光に関する情報をスポット・エリア別に提供中。
春夏秋冬を通じて50種以上の花に対応しています。
*1:小規模な空襲は受けています。堀川通近くでも、1945年6月26日に死者50名を出した西陣空襲がありました。