秋の京都を代表する美しい花である萩(ハギ)おすすめスポット10選
秋の七草のひとつである萩(ハギ)の花。
かつては京都に限らず、四季を通じて日本人にとって、最も身近で愛された花は萩(ハギ)でした。
万葉集では、萩(ハギ)を題材とした歌が138首も収録されています。これは、梅の119首を上回っています。
古代の日本人の心を捉え、最も多く取り上げられている植物が、萩(ハギ)だったのです。
今も初秋になると、京都では寺社や公園などあちこちで赤や白の美しい花を咲かせます。つい「小さな秋見つけた」と言ってしまいます。
京都にある萩(ハギ)のおすすめスポットを11ヶ所+αご紹介します。
- 萩(ハギ)とは
- ① 梨木神社(なしのきじんじゃ)<上京区>
- ② 常林寺(じょうりんじ)<左京区>
- ③ 真如堂(しんにょどう)<左京区>
- ④ 迎称寺(こうしょうじ)<左京区>
- ⑤ 上賀茂神社<北区>
- ⑥ 天龍寺<右京区>
- ⑦ 法住寺(ほうじゅうじ)<東山区>
- ⑧ 梅小路公園(うめこうじこうえん)<下京区>
- ⑨ 下鴨神社<左京区>
- ⑩ 幸神社(さいのかみのやしろ)<上京区>
- ⑪ 勝念寺(しょうねんじ)<伏見区>
- ⑫ その他の萩おすすめスポット
- おわりに
萩(ハギ)とは
萩は、マメ科ハギ属の総称です。
アジアから北米にかけて広く分布する花で、山萩(ヤマハギ)、宮城野萩(ミヤギノハギ)、白萩(シラハギ)など多数の自生種が京都に限らず山野で普通に自生しています。その他多数の園芸品種があります。
「草冠に秋」と書いて萩というとおり、秋を代表する花で、秋の七草として古くから親しまれてきました。
京都でも意図して植えられた萩と、自然に生えてきた萩が混在しています。
① 梨木神社(なしのきじんじゃ)<上京区>
おすすめポイント
梨木神社は、「萩の宮」とも通称される、京都でも随一の有名な萩の名所です。
参道の両脇には、数百株という萩が咲き誇ります。
梨木神社の萩が開花すると、秋の深まりを実感するという京都人も多いでしょう。
毎年9月下旬の第3日曜日または第4日曜日の前後の3日間には、京都の初秋の風物詩である「萩まつり」が開かれます。
大蔵流狂言、上方舞(かみがたまい)、都山流尺八(とざんりゅうしゃくはち)など京都の伝統芸能が奉納されます。
お茶席も設けられ、萩見物だけではないたくさんの参拝者で賑わいます。
府市民俳句大会も開かれます。歌が書かれた短冊が萩(ハギ)にたくさん吊るされている光景が見どころです。
風が吹くと、吊るされた短冊が風になびく様子が風流です。
なかなか見事な句もあり、ひとつひとつゆっくりとみるのも楽しいものです。
ただし、肝心の萩の開花はまだ咲き始めということが多いです。
近年の温暖化の影響なのか、年にもよりますが三分咲き程度の場合があります。
萩まつりが終わってから萩が本番を迎えます。
境内には、近隣に住んでいた日本初のノーベル賞受賞者である湯川秀樹博士の「千年の昔の園もかくやありし、木の下かげに乱れさく萩」という歌碑もあります。
2020年は9月20日(日)に「萩まつり」が開催されました。
ただし、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2020年は神事のみの斎行でした。
奉納行事やお茶席の開催はありませんでした。
2021年も同じく一般参列不可の神事のみが斎行されました。仕方ないことですが、2年連続中止とは残念です。
梨木神社の萩の見頃は9月下旬~10月上旬ごろとやや遅めです。
ただし株によってかなり幅があり、8月から咲いている花もあったり、紅葉シーズン直前まで咲いている花もあったりします。
萩が見頃を迎える時期には、藤袴(フジバカマ)や杜鵑草(ホトトギス)も見頃を迎えています。
萩がたくさんあるために目立ちませんが、萩以外も楽しめるのはうれしいところです。
あまり知られていませんが、紅葉も穴場スポットとして知る人ぞ知る存在です。
拝観情報
1885年に、幕末期に京都で王政復古を唱える勤皇派として活躍した三条実萬(さねつむ)公を祀るために創建された新しい神社です。
1915年には実萬公の子で明治新政府で首班をつとめた三条実美(さねとみ)公を合祀しました。
後述の古くから知られる染井と梨木神社には直接の関係はありません。たまたま染井の錦林に三条家の邸宅のであったことから、梨木神社創建時に境内地に含まれたのです。
京都三名水((染井、醒ヶ井(さめがい)、県井(あがたい)))の3つの名水のひとつで、唯一今でも飲むことのできる「染井の水(そめいのみず)」が湧き、今も多くの方が汲んでいきます。地下数十メートルからモーターを使ってくみ上げています。
この染井の水が、なかなかのすぐれものです。
そのまま飲んでも、料理に使ってもおいしいです。
水汲みにはルールが定められています。
きちんとルールとマナーを守って、皆が気持ちよく汲むことができるように気を付けましょう。
地下水で知られる京都ですが、梨木神社は誰でも水が汲める貴重なスポットです。
近年、境内にマンションが建設され、様子がかなり変わりました。
多額の社殿の修復費用を捻出するためで、やむを得ないことです。
久々に行った方は、かなりびっくりされることでしょう。
拝観時間 | 日中随時 |
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拝観料 | 境内自由 |
TEL | 075-841-7878 |
住所 | 京都市上京区下立売通西大路通東入ル |
アクセス | 市バス「府立医大病院前」より徒歩3分 |
公式ホームページ:梨木神社
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② 常林寺(じょうりんじ)<左京区>
おすすめポイント
京阪と叡電の出町柳駅からすぐの人通りの多い位置にありますが、萩の季節以外は目立たない小さなお寺です。
普段は訪れる人もまれな常林寺ですが、萩のシーズンを迎えると様子が変わります。
門前には「萩の寺」という看板がかかっており、目ざとい人なら萩の季節になる前からチェックしているかもしれません。
狭い境内は、紅白のたわわな萩で埋め尽くされ、とても賑やかになります。
"わっさ~"と萩が咲いているという表現がしっくり来ます。
萩の季節も後半に入ると、参道の石畳は散った萩の花でピンクや白に染まります。
京都でも萩(ハギ)の名所としての知名度は高くないものの、アクセスは抜群です。
出町柳駅を出てすぐそこにある萩の名所です。
萩の開花シーズンには、朝から萩を狙った写真愛好家の姿が集まってきます。
毎年敬老の日には、「萩供養」が行われます。
邦楽奉納や声明(しょうみょう)などが披露されます。
本堂の特別拝観が行われる年もあります。
敬老の日以外にも、毎年萩の開花期間には、特別公開が行われます。
2021年は、本尊である阿弥陀三尊像、四季折々の草花が描かれた天井絵、坂本龍馬逗留の間などが公開予定でした。
残念ながら緊急事態宣言に伴い、特別公開は中止となりました。
常林寺の萩の見頃は9月中旬~10月初めごろと早めです。
年によってやや変化はありますが、常林寺の萩のピーク期間は短めです。
見頃の時期が過ぎると、あっさりとすべての株を刈り取ってしまいます。
萩をねらって来たのに、全く花が残っていないなんてこともあるのでご注意を。
繰り返しますが、開花は早めなです。京都の他のスポットでは見頃であっても、常林寺では終わっていることも珍しくありません。
拝観情報
京都でも春にいち早く開花するオカメ桜で知られる長徳寺、正定院と並んで「砂川の三軒寺」と言われます。
もともと京都を南北に流れる鴨川の河原だったため水はけがよく、萩の成育に適しています。
幕末には、勝海舟が京都の宿舎として利用したことでも知られます。
拝観時間 | 9:00~16:30(受付終了16:00) |
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拝観料 | 境内自由 |
住所 | 京都市田中下柳町3 |
アクセス | 京阪「出町柳」よりすぐ |
③ 真如堂(しんにょどう)<左京区>
おすすめポイント
四季を通じて花が美しい寺院として知られる京都の真如堂ですが、初秋の主役は萩(ハギ)です。
本堂である真如堂の周りを取り囲むようにたくさんの萩が咲き誇ります。
四季折々の花が活けられることで京都でも人気上昇中の「花手水(はなちょうず)」にも萩の花が飾られているのを見ることができるでしょう。
真如堂の萩の見頃は9月中旬~10月上旬です。開花が早く散るのが遅めで開花期間が長めな京都の萩の名所です。
毎年萩が見頃を迎える頃には、三井グループによる三井二木会物故社員慰霊法要が執り行われます。
一般の人は参列することはできませんが、境内が高級車で埋め尽くされ、本堂からは錚々たる有名企業の名前が漏れ聞こえてきます。
真如堂は三井家の菩提寺であり、今も三井グループから大切に扱われているのです。
拝観情報
正式名称は真正極楽寺(しんしょうごくらくじ)といいます。
念仏道場として京都の女性を中心に庶民から多くの信仰を集めました。
現在地付近で創建後、京都の各所を転々としたのち、1693年に現在地に落ち着きました。
庭園は「涅槃(ねはん)の庭」といわれ、京都・東山を借景とした雄大な枯山水庭園です。
2010年に作庭されたばかりの「随縁(ずいえん)の庭」はモダンな庭園です。
墓地には三井家のほかに、斎藤利三や海北友松の墓もあります。
2019年の紅葉シーズンには、JR東海の「そうだ京都、行こう」のポスター写真にも採用され、例年以上の人出で賑わいました。
春の桜、初夏のアジサイ、盛夏のムクゲなど四季を通じて花が美しいお寺です。
拝観時間 | 9:00~16:00(受付は15:45) 本堂周辺は日中随時エリア |
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拝観料 |
大人 500円 中学生 400円 注:特別拝観期間は別料金 本堂周辺は境内自由エリア |
TEL | 075-771-0915 |
住所 | 京都市左京区浄土寺真如町82 |
アクセス | 市バス「錦林車庫前」より徒歩8分 |
公式ホームページ:真正極楽寺 真如堂
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④ 迎称寺(こうしょうじ)<左京区>
おすすめポイント
内部は非公開の寺院ですが、「萩の霊場」と称される萩の名所です。
門前には、見事な萩の植え込みが伸びます。
枯淡な感じの土塀をバックに咲く萩(ハギ)を見られるのが、京都でも他では見られないおすすめポイントです。
ところどころ土塀が崩れているのも雰囲気があります。
先ほど紹介した真如堂を出てすぐのところなので、萩を見るならあわせて行くのがおすすめです。
出町柳にある常林寺とあわせて、この近辺は萩の名所が集まっています。
萩の株によって開花に差があるため、迎称寺の萩の見頃は9月下旬~10月下旬と長く楽しむことができます。
拝観情報
真如堂の北側にたたずむ、土塀の寺院です。
非公開寺院ですが京都では「萩の霊場」として知られます。
道路に面した土塀沿いには萩(ハギ)が咲き乱れます。
萩(ハギ)と土塀の風情ある景色を楽しめる京都の名所です。
門前の碑には「洛東九番」と書かれており、洛東三十三所霊場の九番札所ということのようです。しかし、他に洛東三十三所に関する情報はあまりなく、他の札所がどこであるのかなど、よく分かりません。
迎称寺と書いて「こうしょうじ」と読む、ちょっとした難読寺院でもあります。
京都で「こうしょうじ」と言えば、浄土真宗興正派本山の興正寺か、宇治の琴坂で知られる興聖寺、あるいは西陣の興聖寺が有名です。
それらの中でも、もっともマイナーなのがここ迎称寺でしょう。
拝観時間 | 拝観不可(外観のみ) |
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拝観料 | 拝観不可(外観のみ) |
TEL | 075-761-6680 |
住所 | 京都市左京区浄土寺真如町22 |
アクセス | 市バス「錦林車庫前」より徒歩10分 |
⑤ 上賀茂神社<北区>
おすすめポイント
楼門前から南へと流れる「ならの小川」の河岸などで萩(ハギ)が咲いています。
萩どちらかというと乾燥した環境を好むため、京都で多湿なことが多い河岸で咲く萩を見られることは少なめです。
百人一首でも知られる清らかな流れの「ならの小川」とともに見る萩が初秋の上賀茂神社の見どころです。
朱塗りの建造物や橋をバックに、ピンクや白の萩の花が映えます。
上賀茂神社の萩の見頃は9月上旬~下旬とやや早めです。
拝観情報
京都で最も古い神社の一つです。
古代からこの地に住んでいた鴨一族の氏神をおまつりし、また平安京造営後は都の守り神として信仰されてきました。
森につつまれるように社があり、百人一首にも詠われた「ならの小川」が流れています。
拝観時間 | 5:00~17:00 |
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拝観料 | 境内自由 |
TEL | 075-702-6618 |
住所 | 京都市左京区上賀茂本山339 |
アクセス | 地下鉄「北山」よりすぐ |
公式ホームページ:上賀茂神社(賀茂別雷神社:かもわけいかづちじんじゃ)公式Webサイト
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⑥ 天龍寺<右京区>
おすすめポイント
四季を通じて様々な花が咲く曹源池(そうげんち)庭園内の「百花苑」では、秋には美しい萩(ハギ)が見られます。
境内自由の駐車場あたりに広がる前庭の萩もおすすめです。
両側に建ち並ぶ塔頭(たっちゅう)のなかを天龍寺の大きな庫裏(くり)へと向かう参道の両脇に見ごたえある萩が咲き誇ります。
ただし、2021年は萩の株が少なく、例年ほどの見ごたえはありませんでした。ご注意を。
天龍寺の萩の見頃は9月中旬~10月上旬です。
拝観情報
南北朝時代、南朝・北朝として対立していた足利尊氏と後醍醐天皇。
先に亡くなった後醍醐天皇の霊をなぐさめるために、足利尊氏が夢窓国師(むそうこくし)を開山として京都に建立したのが天龍寺です。
建築にかかった莫大な費用は元(中国)との貿易によってまかなわれました
嵐山や亀山を借景にした特別名勝第一号として知られる池の庭園「曹源池庭園」、法堂の天井に描かれた直径9メートルの「雲龍図」など見どころの多いお寺です。
京都五山の一角として知られる格式の高い寺院です。
拝観時間 | 8:30~17:30 前庭は境内自由エリア |
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拝観料 | 高校生以上:500円 小・中学生:300円 未就学児 :無料 前庭は境内自由エリア |
TEL | 075-881-1235 |
住所 | 京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68 |
アクセス | 嵐電「嵐山」よりすぐ |
公式ホームページ:世界遺産|京都 嵯峨嵐山 臨済宗大本山 天龍寺 公式ホームページ
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⑦ 法住寺(ほうじゅうじ)<東山区>
おすすめポイント
初秋には境内を埋め尽くすほどになる萩(ハギ)が咲き誇る、京都の隠れた萩の名所です。
今回の京都の萩10選中でも萩の名所としては、最も知名度が低いスポットが法住寺です(伏見の勝念寺のぞく)。
法住寺は狭い境内ながら、盛りだくさんです。
建物や門、石仏などを背景に入れて、いろんな萩の写真を撮ることができるのが京都でもひそかに人気な理由です。
法住寺のすぐ近くには、三十三間堂や京都国立博物館などの有名観光スポットがあります。智積院や豊国神社などもすぐ近くです。
萩の開花期には法住寺には是非立ち寄ってみてください。
法住寺の萩の見頃は9月中旬~10月上旬です。
拝観情報
後白河天皇の宮廷である法住寺殿が営まれた地にあります。
源氏と平家を手玉にとり、源頼朝から「日本一の大天狗」と称された人物です。
今も隣接地に後白河天皇陵があり、日中には参拝できます
木曽義仲が絶対絶命のピンチで一時覇権を確立した法住寺合戦の舞台でもあります。武士が上皇を武力で制圧したということで、承久の乱の魁とも評価されています。
かつては、今の東福寺境内まで含めた広大な寺域を誇っていました。
有名な三十三間堂も、実は法住寺殿の一部を構成するお堂でした。今は天台宗三門跡のひとつである妙法院の一部です。
拝観時間 | 9:00~16:30 |
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拝観料 | 境内自由 |
TEL | 075-561-4137 |
住所 | 京都市東山区三十三間堂廻り655 |
アクセス | 京阪「七条」より徒歩8分 |
公式ホームページ:後白河法皇御所聖跡 天台宗 法住寺
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⑧ 梅小路公園(うめこうじこうえん)<下京区>
おすすめポイント
京都駅近くにある梅小路公園の中央付近には萩(ハギ)を筆頭に「秋の七草」が植えられたコーナーがあります。
秋の七草コーナーでは、桔梗(キキョウ)、女郎花(オミナエシ)、芒(ススキ)などとともに紅白の萩(ハギ)が咲き誇ります。
その他園内各所で萩が咲いているのを見ることができます。
梅小路公園の萩の見頃は9月下旬~10月中旬です。
例年、萩が見頃を迎えている9月末から10月上旬には園内にある朱雀の庭で「藤袴と和の花展」が開催されます。
萩同じく秋の七草のひとつである藤袴(フジバカマ)の希少な原種がメインの展示です。
藤袴だけでなく、藤袴を目当てに集まってくる蝶のアサギマダラがおすすめです。
花好きや蝶好きな人には必見のイベントです。
2019年は9月28日(土)~10月14日(月)までの開催でした。
2020年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、中止でした。
入園情報
もともと梅小路貨物駅だった跡地を再整備し、1995年にオープンした公園です。
京都駅から徒歩圏内にありながら、自然あふれる13.7ヘクタールの公園です。
近年は周囲にマンションが多くできて子育て世帯が増え、週末ともなれば梅小路公園は子供たちで大賑わいします。
2012年に京都水族館、2016年に京都鉄道博物館がオープンし、2019年3月には新駅「梅小路京都西駅」が開業しました。
周囲に2020年7月23日にホテルエミオン京都、2020年10月14日に梅小路ポテル京都、2021年3月12日にザロイヤルパークホテル京都梅小路も開業しました。
梅小路近辺は京都でも大きく様子がかわりつつある、今後要注目のエリアです。
入園時間 | 日中随時 |
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入園料 | 園内自由 「藤袴と和の花展」は200円 |
TEL | 075-352-2500 |
住所 | 京都市下京区観喜寺町56-3 |
アクセス | JR「梅小路京都西」よりすぐ |
公式ホームページ:梅小路公園| 京都市都市緑化協会
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⑨ 下鴨神社<左京区>
おすすめポイント
上賀茂神社と並んで京都最古の神社である下鴨神社では、7月にみたらし祭りが行われる御手洗川(みたらしがわ)の両脇に萩(ハギ)が咲きます。
朱色の輪橋(そりばし)や、御手洗川の両岸に築かれた石垣など、秋になると絵になる景色をバックにを萩見ることができるのが京都でも人気な理由です。
下鴨神社の萩の見頃は9月下旬~10月中旬です。
拝観情報
京都最古の神社の一つで、世界文化遺産にも選定されています。
古くから平安京の守り神として信仰されてきました。
かつては単に「祭り」といえば、下鴨神社の例祭である葵祭(あおいまつり)のことを指したほどです。
現在境内のほぼすべての社殿が重要文化財・国宝に指定されています。
境内に広がる糺ノ森(ただすのもり)は、京都盆地の植生をよく残した森です。
古くから人の手はあまり加わらない、原生的な植生が広がっています。
糺の森は、今も近隣住民の散歩道として人気の静かなところです。
拝観時間 | 6:30~17:00 |
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拝観料 |
境内自由 |
TEL | 075-781-0010 |
住所 | 京都市左京区下鴨泉川町59 |
アクセス | 京阪「出町柳」より徒歩12分 |
公式ホームページ:下鴨神社|賀茂御祖神社
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⑩ 幸神社(さいのかみのやしろ)<上京区>
おすすめポイント
京都の街中にある小さなお社ですが、知る人ぞ知る萩(ハギ)スポットです。
初秋になると、社殿前の両側にある萩が美しく咲き誇ります。
ちょうど萩の裏側の良い位置に狛犬が安置されているため、ちょっとした面白写真を撮ることができるのも、萩の名所としての見どころのひとつです。
幸神社の萩の見頃は9月下旬~10月上旬です。
拝観情報
素直に読むと「しあわせじんじゃ」という、とってもありがたい名称の神社ですが、ここの漢字で「さいのかみのやしろ」と読みます。
京都ではやや珍しい、賽の神(さいのかみ)を祀る神社です。
幸神社は、京都の鬼門を守る寺社のひとつです。
祭神は猿田彦大神で、本来は道祖神(どうそじん)信仰によるものです。
京都の外から入ってくる良くないものを遮るのが役割です。
もうひとつの顔である縁結びの神様という側面と、幸神社という社名があいまって、京都でも人気が高まりつつある神社です。
ただし、1887年に発行された「京都名所案内図会」では、「さいわいじんじゃ」とるびが振られています。
祭神はやはり猿田彦なので、賽の神信仰と関わりがあることは間違いありませんが、読み方は定まっていなかったのかもしれません。
拝観時間 | 日中 |
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拝観料 | 境内自由 |
TEL | 075-231-8774 |
住所 | 京都市上京区寺町通今出川上る西入幸神町303 |
アクセス | 京阪「出町柳」より徒歩10分 |
⑪ 勝念寺(しょうねんじ)<伏見区>
おすすめポイント
「おすすめスポット10選」という表題ですが、もう一箇所ぜひ紹介したい萩のおすすめスポットを発見したので、11番目に紹介します。
伏見の旧市街地を歩いていた偶然発見した萩の名所です。
丹波橋通りに面する目立たない小さなお寺でが、境内が萩でびっしりと埋められています。
たっぷりと花を咲かせた萩が、参道の両側からのしかかってきます。
萩をかきわけないと、本堂にお参りできないくらいです。
赤や白・ピンクの萩が美しい、知る人ぞ知る穴場スポットです。
萩の足元には、彼岸花も咲いています。ピンクと白の萩の中に真っ赤な彼岸花が映えます。
同時期に開花していますが、萩と彼岸花の組み合わせは案外目にすることはありません。
意外といいもんですよ。
勝念寺の萩の見頃は9月中旬から下旬です。
京都の萩としてはやや開花は早めです。
萩を楽しみたいという方は、お早めに訪れることをおすすめします。
京都には、まだまだ知られざる萩の名所があるのでしょう。
勝念寺の境内には、カエルの石像がたくさん置かれています。
これは、身代り釜敷地蔵尊の身代わりが、みがわり→かわる→かえるという語呂合わせに由来します。
萩とカエルの石像なんて、勝念寺でしか見られないでしょう。
いろんな表情のカエルさんがいます。
拝観情報
織田信長の嫡子で本能寺の変で討ち死にした信忠を祀る大雲院を開いた貞安上人が1587年に開いた寺院です。
今も、織田信長から賜った仏像が祭られています。
「かましきさん」と呼ばれ、庶民から篤い信仰を集めてきた寺院です。
地獄に落とされて釜茹での責め苦に苦しむ人々の代わりに、自ら釜へと入ったという釜敷地蔵尊を祀っています。
身代わり→かわり→カエルという語呂合わせから「かえる寺」ともいわれています。
境内には、カエルの置物があちこちに置かれています。
勝念寺の萩が公開される期間は「萩振る舞い」の時期だけです。
2020年は9月30日で、開花が早かった2021年は9月26日で公開終了しました。
公開終了の翌朝にはもう門は閉ざされ、萩は根元から刈り取られてしまっていました。
株分け、挿し木などのお手入れをすることで、毎年秋になると美しい萩が花を咲かせます。
拝観時間 | 8:00~16:00 |
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拝観料 | 境内自由 |
住所 | 京都市伏見区石屋町521 |
アクセス | 京阪「出町柳」より徒歩10分 |
公式ホームページ:| 京都 伏見 勝念寺(かましきさん)| 織田信長 地蔵 観音 閻魔 霊場
⑫ その他の萩おすすめスポット
1. 天寧寺(てんねいじ)<北区>
天寧寺は、南北に長く連なる寺町の最北端に位置します。
公開されているのは山門から庫裏までの部分だけですが、四季を通じて様々な花が咲きます。
初秋には萩が見頃を迎えます。
天寧寺といえば、「額縁門」です。
山門前から見ると、門の向こう側に整った姿の比叡山が見えます。
まるで門が額縁のように見え、絵画のような美しい景色を見せてくれます。
拝観時間 | 8:00~16:30 |
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拝観料 | 境内自由 |
TEL | 075-231-5627 |
住所 | 京都市北区寺町通鞍馬口下ル天寧寺門前町301 |
アクセス | 地下鉄「鞍馬口」より徒歩5分 |
2. 京都府立植物園<左京区>
あらゆる花が咲く京都府立植物園では、もちろん萩も咲きます。
初秋になると、園内のあちこちで萩が開花します。
植物生態園のほか、芝生広場などいたるところで萩が咲きます。
植えられているのか、勝手に生えてきたのかわからないくらいです。
休園日 | 12月28日~1月4日 |
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入園時間 | 9:00~17:00(受付終了は16:00) |
入園料 | 一般 :200円 高校生 :150円 中学生以下:無料 |
TEL | 075-701-0141 |
住所 | 京都市左京区下鴨半木町 |
アクセス | 地下鉄「北山」よりすぐ |
2021年8月20日(金)~9月30日(木)の緊急事態宣言中は臨時休園
公式ホームページ:京都府立植物園 Kyoto Botanical Gardens/京都府ホームページ
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3. 大河内山荘(おおこうちさんそう)<右京区>
広大な敷地の庭園に建物が散在する大河内山荘。
山荘内をゆっくり散策できるのが魅力です。
夏が終わり、秋を迎えたばかりの山荘を、清楚な萩が彩ります。
大河内伝次郎が精魂込めて作り上げた庭園を散策すると、「ささやかな秋」を感じさせてくれます。
坂東妻三郎(バンツマ)、嵐寛寿郎(アラカン)、長谷川一夫らと並び称された大スターです。丹下左膳役で知られます。
入園間 | 9:00~17:00 |
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入園料 | 高校生以上:1,000円 中学生以下:500円 抹茶付き |
TEL | 075-872-2233 |
住所 | 京都市右京区嵯峨小倉山田渕山町8 |
アクセス | JR「嵯峨嵐山」より徒歩で15分 |
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4. 宇治市植物公園<宇治市>
四季を通じて花が咲く宇治市植物公園では、園内各所で萩が咲きます。
特に、春のゾーンと秋のゾーンでは萩があちこちで咲いています。
萩のシーズンには、例年秋の山野草展が開催されます。
2021年は、10月1日(金)~3日(日)に開催される予定です。
休園日 | 月曜日(祝日の場合は翌日) |
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入園時間 | 9:00~17:00(受付終了は16:00) |
入園料 | 大人:600円 小人:300円 幼児:無料 |
TEL | 0774-39-9387 |
住所 | 京都府宇治市広野町八軒屋谷25-1 |
アクセス | JR「宇治」よりバス 近鉄「大久保」よりバス |
2021年8月20日(金)~9月30日(木)の緊急事態宣言中は臨時休園
公式ホームページ:宇治市植物公園(公式ホームページ)
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おわりに
酷暑で知られる京都でもようやく秋の雰囲気が漂いはじめたころに咲くのが萩(ハギ)の花です。
「秋の日は釣瓶落とし」とも言われるとおり、京都でも急に日暮れが早まるこの時期こそ、効率よく明るい時間帯に京都を巡りたいものです。
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